具体的なブラック企業の特徴について

「ブラック企業は危ない」という認識は広まっていますが、具体的にどのような企業をブラック企業というのかと言うと、次のような特徴があります。

まず労働時間に関する特徴として、「長時間労働」「休日が少ない(出勤させられる)」「有給を取らせてもらえない」といったものが挙げられます。大体月80時間以上残業させられることが続くようであれば、ブラック企業の危険性が高まります。また、休日も休ませず出勤させた上に割増賃金の支払いを無視したり、社員の権利である有給休暇の申請も制限を設けてなかなか認めないなどといったことがあります。

次に給与に関する特徴では、「給与が低い」「残業代が支払われない」「勤務時間と認定されない時間がある」「謎の天引きがある」などです。たくさん働いているのに、それに見合う給与が支払われない場合、ブラック企業だと考えられます。企業によっては最低賃金を上回っていないところもあり、それは違法です。また、残業代を満足に支払わなかったり、旧家時移管や研修時間などを勤務時間として認めず、その間の賃金を支払わない場合もあります。それ以外に、同意なく旅行の積み立てや研修費などを天引きされていることがあります。

最後に職場に関する特徴としては、「パワハラやセクハラがある」「精神論を押し付ける」「退職させない」というものが挙げられます。ブラック企業はトップダウンで上司や先輩に逆らえない社風のところが多く、パワハラやセクハラの横行が特徴です。また、無理なノルマを、情熱や根性などといった精神論で押し付けるのもよく見られます。離職者が多いため、退職を願い出ても強引に引き留めようとしてきます。