ブラック企業に入社してしまった時、職場に対してできることとは

ブラック企業に入社してしまった場合、できる対処法として挙げられるのは次の3つです。

まず、「労働組合や労働基準監督署に相談する」ことです。ブラック企業では、労働組合がないことがあるので、その場合には個人で加入できる社外の合同労働組合を利用すると良いでしょう。労働組合から訴えられれば企業は対応せざるを得ないため、個人で交渉するよりも有利に話し合いができます。また、労働基準監督署に相談(通報)して問題が認められた場合、企業に対して改善のための指導など、何らかの措置を行ってもらえるため、こちらも有効な手段の1つです。

次に「訴える」ことです。残業代を払ってもらえなかったり、パワハラなどを受けているなど、自分が受けている損害に対して訴えることによって、賠償してもらえる可能性があります。弁護士に相談してみましょう。また、もっと手軽に法的処置を望む場合には、弁護士を必要としない労働審判という制度も便利です。どちらの方法を使うにしろ証拠が重要なので、未払いやパワハラを証明するためのメールや会話の録音などをしっかりと残しておきましょう。

3つめは、「辞める」ことです。ブラック企業の職場が、何もしなくても急に改善されることはありません。上記の手段で立ち向かうのも良いですが、戦うには精神的な負担が大きいため、既に被害によるストレスで苦しんでいる場合には無理をする必要はありません。大きな精神的ダメージを受ける前に、周囲に相談するなどして理解者を増やし、思い切って休んだり辞めることも1つの対処法。まずはブラックな職場からの脱出プロジェクトを読んで、心を落ち着かせましょう。